飽和蒸気物性計算ツール
プラント・プロセス設計向けエンジニアリング計算ツール · 最終更新: 2026年3月
飽和温度または飽和圧力を入力として、飽和蒸気の物性値(飽和温度、飽和圧力、液体・蒸気の密度、潜熱、比エンタルピー)を計算します。蒸気配管・熱交換器・蒸留設備の設計に利用します。
飽和水蒸気の物性計算
蒸気を使用するプロセス(蒸留塔、蒸発器、蒸気トレースなど)では、蒸気の熱物性値が設計の基礎となります。本ツールはIAPWS-IF97に基づく近似式を使用して、主要な飽和蒸気物性を計算します。
計算される物性値
- 飽和圧力 Psat: Antoine式近似 [kPa]
- 液体比エンタルピー hf: [kJ/kg]
- 蒸気比エンタルピー hg: [kJ/kg]
- 蒸発潜熱 hfg: hg − hf [kJ/kg]
- 飽和蒸気比体積 vg: [m³/kg]
使用場面
- 蒸気トレース・伴熱の設計
- 蒸発器・凝縮器の熱計算
- 蒸気噴射器・スチームジェットの設計
- ボイラー給水量の計算
有効範囲: 0〜374°C(臨界点まで)。臨界温度374.1°C・臨界圧力22.1 MPaを超える条件には使用できません。
関連計算: 熱収支計算 / 熱交換器LMTD計算
よくある質問
飽和蒸気と過熱蒸気の違いは?
飽和蒸気はその圧力での沸点にあり、熱を奪うと凝縮します。過熱蒸気は飽和温度以上で気体に近い挙動をします。この計算機は飽和物性のみ提供します。
近似式の精度はどの程度ですか?
IAPWS-IF97蒸気表への多項式近似を使用しています。有効な温度・圧力範囲で通常0.5〜2%の精度です。取引用計算にはIAPWS完全テーブルを使用してください。
編集体制
- 最終レビュー: 2026年3月
- レビュー: EngiCompute エディトリアルチーム
- 用途: 予備エンジニアリング検討支援
この計算結果は概算値であり、予備設計・検討用です。詳細設計、法規適合確認、最終的な調達仕様の代替にはなりません。