プラント・プロセス設計向けエンジニアリング計算ツール · 最終更新: 2026年3月
EngiComputeの計算ツールはスクリーニングレベルの概算ツールであり、正式な法規適合計算ソフトではありません。Darcy-Weisbach式、ASME VIII、B31.3、API 520等の公認された式・規格を用いて、迅速で根拠のある予備数値を提供します。本ページでは概算の考え方と、詳細設計前の結果の正しい解釈方法を説明します。
EngiComputeの各計算ツールが「何を計算し、何を計算していないか」を明確にするためのページです。結果を実務でどう解釈すべきかを理解した上でお使いください。
EngiComputeの計算ツールは、スクリーニングレベル(予備段階)の概算ツールです。正式な法規適合計算ソフトや、認証された設計計算書の代替ではありません。
目的は、設計の初期段階で「桁が合っているか」「妥当な範囲にあるか」を素早く確認し、詳細設計に進むべきかどうかの判断材料を提供することです。FEED・基本設計でのサイジング、設計レビューでのサニティチェック、見積段階での初期評価、ベンダー回答のクロスチェックに適しています。
実務では、詳細計算に着手する前に「方向性が正しいか」を確認する場面が数多くあります。配管径の当たりをつける、ポンプの必要ヘッドを概算する、容器肉厚のオーダーを把握する——こうした判断は、完全な規格計算を行う前に下す必要があります。
概算ツールは、こうした初期判断を数秒で支援します。誤った前提のまま詳細設計を進めてしまう手戻りを防ぐことが、最大の価値です。
各計算ツールは、公開文献および業界標準の式・規格に基づいています:
• 流体力学: Darcy-Weisbach式、Ergun式(充填層)、Joukowski式(水撃)、ベルヌーイの定理 • 圧力容器: ASME Section VIII Division 1 • 配管: ASME B31.3 Process Piping • フランジ: ASME B16.5 • 安全弁: API 520 / API 521 • 流量計: ISO 5167(オリフィス) • 調節弁: ISA/IEC標準(Cv/Kv) • 熱交換器: LMTD法、Q = U·A·ΔTlm
使用する式、仮定条件、適用範囲は各計算ツールのページに明記しています。
概算ツールは、典型的な前提(定常状態、単相流、理想気体、腐れ代なし、外力なし 等)の下で主要な支配方程式のみを解きます。正式設計では、これに加えて以下を考慮する必要があります:
• プロジェクト固有の設計条件・余裕(マージン) • 局所損失・継手・内部構造物 • 腐食代・ミルトレランス・製作公差 • 規格の詳細条項(補強、外圧、繰返し荷重 等) • ベンダー実機データとの照合
このため、当サイトの結果を最終設計値としてそのまま採用しないでください。
• 結果は「概算」として扱い、適切な設計マージンを上乗せしてください • 必ず流れの状態(レイノルズ数)や適用範囲を確認してください • 最小肉厚は調達肉厚ではありません。腐れ代・公差を加えて市販規格に切り上げてください • 幾何学的容積は有効容積ではありません • 重要な設計判断は、有資格者または専門のエンジニアリング会社による検証を経てください
各ページの「計算例」「よくある誤用・注意点」も併せてご確認ください。
本ツールは教育および概算検討を目的としています。計算結果は、前提条件、入力値、流体・材料物性、使用式の適用範囲によって大きく変わる場合があります。設計、調達、製作、運転、安全上の判断に使用する前に、重要な計算は必ず独立して検証し、適用規格・仕様書および正式な設計レビュー手順に従ってください。